地下鉄道にのって - エムマッティーナ雑録

劇評家カトリヒデトシのブログです

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「チェーホフのスペック」 酒巻くんとの話

過日、出演者の酒巻誉洋さんと稽古の様子などをお話しをしましたんで、まとめてみました。
いい感じで稽古はすすんでいるようです。


カトリ いままでやってきた演劇と、今回の稽古をとおしてどんな感じを、持ってますか?
    鈴木史朗さんの印象とか。
酒巻  毎回その、稽古のたびに……稽古をやるたびに史朗さんの要求が全然違うっていうのが(驚きでしたね)。
    違うっていうか、史朗さん的には一貫していることなんですけれど、いままでの経験上、そんなにやって    きてないことを突然求められたりしてます。
  
カトリ いままでやってたことってのはどういう風にまとめられる?
酒巻  僕が小劇場でやってきた稽古ということです。形に向かう作業を史朗さんはしないってことですね。
カトリ なるほどね。戯曲があって物語を作るとか、いろんな意味での形を積み上げていくっていう形ではない。
酒巻  結果に直接向かっていかないということかな。
    やるうちにちょっとずつ積み上げは多くなってきた気がするんですけど…
    それにしても、今回の稽古では、一体今日何が起こるのかわからないっていう、そういう事はありますね。
    新鮮です。
    自分としても、出し惜しみしているっていう場合じゃないっていう。
カトリ 出し惜しみってことは役者さんが時々いうんだけど、どんなことかな。
酒巻  なんていうんですか。ここでは、今回では「怖がるな」ってことだと思います。
    「怯んでる場合じゃない」という感じです。
    別の言い方すると、「脱ぎ捨てていけ」、「裸になっていけ」という感じですかね。

カトリ あなたは役者になって何年? 十年ぐらい?
酒巻  まあ、十年ですね。
カトリ そうすると、やっぱりある程度さあ、定番っていうか、ルーティンというと失礼なんだけど、こういう役    だったらこうとか、イメージが台本読んだ段階で自分の中にできますよね?
酒巻  それはありますね。それは絶対にある。
カトリ 絶対にある、そうね(笑)。
    それはやっぱり本を読んで稽古場にはいる前の段階から、その役に対する予想とか、自分が今回この芝居    で何を求められているのかとか、考えるもんですよね?
酒巻  それは、考えますね。
カトリ それはどの時点が多いのかしら?
酒巻  企画でイメージがわくものとわかないものがあるから、それはまたそれぞれなんですけれども。
    脚本ももらって読んでみて、あー、この人はこういう感じなのかなっていうのは、イメージはもちます。
    で、昔、昔というか、もうちょと前の自分だったら、そういうイメージをけっこう、もっと強くもってい    たんじゃないかなと思います。
    最近はあんまりそういうことを考えないように、ここ三年はそういうことはあまりしないようにしようと    しています。
カトリ 現場でいろいろやって、試そうということ?
酒巻  もちろん。
    その中でも自分の方向付けはあるんですけど、それを基準として一回やってみて、違うなと思ったらすぐ    変えられるように、あんまり固執しないようにしたいなと、やってるつもりなんです。
カトリ それは俗にいう引き出しとかそういう問題ね。
酒巻  それもあります。
カトリ やりかたの、手練手管の問題で、ああもあろう、こうもあろう、ということを普段から何パターンか想像    したり、もっていたりとかするかな。
酒巻  どうしても出てきてしまうものもあります。瞬発的に。
カトリ なるほどね、瞬発的にね。
    それは癖みたいなものかもしれないし。
酒巻  なるたけ、でないようにとは意識してます。
カトリ なんか予測する部分があるってことだよね。
酒巻  予測はあります。
カトリ あるんだねぇ(笑)
酒巻  そこはまあ(笑)
カトリ でも、それは今回の史朗さんの稽古では、ないでしょう。できないでしょう。
酒巻  そうっすね。稽古場では史朗さんが何か提示してきたときに、初めて動きますけれど、一人ではなんかし    らいろいろ考えています。
    でも今回、稽古場にきたらそれは、まったく無意味になるから(笑)
    史朗さんがいったことにどう反応するか、対応するかっていう感じでやってます。
カトリ それは新しい感覚なのかな?
酒巻  みんな、そっちへ行こうとしているとは思うんですよ。意識的にか無意識的にかは知らないですけれど、    割とそういう風にやろうとしている人は多いんじゃないかなと思います。
    うまくいくか、いかないかは別として(笑)。
カトリ なるほどね。
    私が酒巻くんにでて欲しかった、どうしても史朗さんとやってほしいと思ったのはそういうところにあり    ますね。
    本があって、それをお芝居にするために立ち上げるっていうのではない「演劇」をね。
    それは極端なはなし、ステージごとに違うものができるかもしれないってものでさ。
    でもコアになるところは変わらないっていうようなものね。
    史朗さんの作品はいつ見てもね、そういう作品で、そこを私はすごく面白いと思っているの。
    また、そういう点で演出家とは演劇観を共有しているから、そもそもこの企画がなりたっているんだけれ    ど。
酒巻  僕も今回、すごくいい機会だなと思っています。
カトリ それが分かる、分かってほしい人たちにオファーをしたんですね。私としては(笑)
    今回、私が呼んだのは三名だけれど。
    他の役者さんはどんな感じ?
酒巻  いまのところ「戯れ」組としか会ってないんですが(この時点では全員そろっての稽古ではなかったです)
    すごく、バラバラだなっと思っていて(笑)。 いろいろとバラバラです(笑)
カトリ 身体も違うし、役者としても出自が全然違うから、それぞれがでてる芝居の傾向とかも全然違うから。
    だけど、それにしても不揃いだよね、確かに(笑)。
酒巻  いまのところ。何もかも。これをなんとか、どこかひとつまとめていって、そこからまたバラバラになれ    るってなれればすごくいいと思う。けれど、みなさん真面目です。
カトリ あー、そうなんだ。真面目に変なことやってるのね。
酒巻  もちろん真面目でいいんだけれど、いろいろ捨てていっていいんだろうな。って、えらそうに僕はみてい    ます(笑)人のことを(笑)。

カトリ そういう意味では「タバコ~」のほうも面白いと思いますよ。夏目くんがああだし(笑)。
    女の子が一人来るんだけど、石原愛子っていう名古屋の女優さん。去年の「忠臣蔵フェア」に史朗さんと    二人ででたんだけど。安達も美人だし。
酒巻  僕は安達さん、ロシア人かなって初めて会ったとき思った。ロシア人女性を想起してこの人を選んだだろ    うなって勝手に思って(笑)
カトリ 八木くんというのは年齢を超えた不思議さがあって、安達とのバランスが楽しみ。石原も可愛いくて、コ    ケティッシュで、その上ボリュームがあって面白いことができる。ギャップがね。
    それで史朗さんが求めるような、身体の演劇に対応するから、面白い。ちょっと天然なところもあるし。
酒巻  あはは。
カトリ そこに史朗さんも入るし。
    ところがあなただけ、両方にでることになったでしょ。
    史朗さんにすごく気に入られたみたいだねぇ。
酒巻  あ、すごいうれしい。史朗さんには、僕とすごく似た部分があるなって思っているんですよ。
    なんか、好きなものの種類が似ているし、嫌いなものの種類も似ている気がして。
    人としてのありかたが近い感じがしていますね。
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テーマ:art・芸術・美術 - ジャンル:学問・文化・芸術

  1. 2011/06/05(日) 22:08:03|
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