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地下鉄道にのって - エムマッティーナ雑録

劇評家カトリヒデトシのブログです

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「10年後のトップランナーたち」 劇団競泳水着 上野友之さん インタビュー(その2)

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さて、このインタビューは、若手演劇人にお話をきいて、その方の過去や現在についてを話していただき、その演劇人の人となりをしょうかし、名前を広く覚えてもらおう、というところに主眼があります。

エムマッティーナが見こんだ才能なので、いつかビッグ・ネームになるはずです。

そのときに、「若い頃は、あんなこと言ってたなぁ」とほくそ笑もうではないか。

 

ということで、「上野友之」さんインタビュー その2です。

今回は「旗揚げから」です

 

―早稲田にいたのに、出演者・協力者募集も全部ネットなんですね

上野 そうなんです(笑)。
その頃は諸々の事情で就職活動もやめていたんです(笑)。
4年の10月、周りはみな就職が決まって、社会人になるために準備し始めるころに、旗揚げ公演をしました。やっとできたって感じでした。
場所は「学館」です(早稲田の学生会館のこと)。

―どんなものができたんですか?
上野 今、みたら1000円とったのは詐欺だ、と思うようなヒドいものでした(笑)。
いきなり、作演出で出演もしたんです(笑)。
スタッフもいないもんですから、舞台監督を10万くらいで頼んだんですが、あきれたんでしょうか、その人も途中からこなくなって(笑)、ほんと、わちゃくちゃだったんです。

けれど、そのときから、劇評でも誉めていただいた、場面のリンクとか同時進行、せりふの場面間のリンクとか、今も使っている手法はすでに試みていました。
ラブホテルを舞台にした、今思えばくだらないコメディだったんですが、構成とかは今につながっている要素もありました。
それが、2日目からはうけたんです!
出待ちの時に、舞台袖にいて、自分の書いたせりふで笑いが起こるのを聞いて、…あんなに気持ちよいものはないとしりました。
これはすごいぞ。と調子にのってしまい、演劇にどっぷりとのめりこみました。

―なるほど、そこから真面目に演劇をやるようになったと
上野 ええ、最初は映像にいく、「踏み台」のような気持ちではじめたんですが、ライブ感とかのえらそうなことばではいえないんですけれど、自分の書いたせりふを役者さんがいってくれて、それがお客さんに伝わることのおもしろさに魅せられてしまいました。

―それまで舞台自体は…
上野 みたことがなかったです(笑)。
とりあえず、作ってしまったということです。
…泥沼にはまりましたねぇ。それから細々とつづけていったんです(笑)。

―その後の活動の過程はいかがでしたか?
上野 03年の秋に旗揚げしたんですが、07年4年目に「王子」にでることができました。
前の年から小屋主さんに面白いといわれ、なんとなく誘われた感じだったんですが、だしてもらいました。

―活動を続けて行く中で演劇に対する考え方はどのように変わっていきましたか?

上野 そうですね。それまで、演劇の中で「演出家」というのは、このせりふはこうよんで、とか、ここはこう動いてというだけの人だと思ってたんです。役者はせりふを覚えていってくれればいい、的な、そこまでじゃないかもしれないけど、それに近い考えだった。

2年目から、じょじょに脚本ではすべてが「みせられない」とわかりまして、一度だけあるところのワークショップにでて、おどろいたりしたことがよかったんだと思うんです。
だから、演劇の世界の中に知り合いや友達が全然いない中で活動してました。
他の劇団の人や役者さんと顔見知りになったもの、この1年くらいなんです。
それまでは芝居を見にいっても他のお客さんとかわらなかった(笑)。


なんといっても「早稲田系」は一切すどおりでしたからね(笑)。
(最近演クラの方とかがでてくれるようになりましたけどね)

いろんな人としりあいになれたのは、うれしいことなんですけど、演劇をずっとやってきた人、演出のことをずっと考えてきた人と、ぼくは脚本のことしかわからないので、半分素人なやつが話しにまぜてもらっている感じがぬけないんですね(笑)。

コンプレックスというほどではないので、恥ずかしくはないんですが、「みんな、すげぇなぁ」と思ってます。この間一緒にやらせていただいた、黒澤世莉さんなんかの現場はすごかったです。(4x1h project「ソバージュばあさん」 のこと)

 

続きます。次回はいよいよ創作の秘密にせまります…




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  1. 2009/04/30(木) 00:00:00|
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