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地下鉄道にのって - エムマッティーナ雑録

劇評家カトリヒデトシのブログです

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劇団競泳水着 上野友之さん インタビュー(その3)

10年後のトップランナーたち
競泳水着主宰の上野さんの回、ようやく最後まで、アップします。
今回は「創作の秘密」です。 
―一番自信があるのは脚本ということでしたが、書くときはどんな感じで、作ってらっし
ゃるんでしょうか?

上野 昨年までは本番前日までかいてました(笑)。
今年はきちんとかけているんですよ。
まず、ラストが多いですが、あるワンシーンが浮かびます。そこにせりふがうかんできます。

―映画的ですね
上野 そうです、そんな感じです。
そして、そのシーンにむかってストーリーを組み立てていきます。
生活で思いついたエピソードやせりふとかをそこに絡めていきます。
まず、最初にあるのは、ぼくの場合、「画」ですね。
ラストシーンに向けて、同時進行していったストーリーが、収斂していくような「物語」
として成立させたいと思っています。
ちょっと、「シベリア少女鉄道」みたいですけどね(笑)。

―シベ少は、若手は大きく影響をうけてますものね
上野 ええ、あの物語の仕掛けの大きさには、ぼくも影響をうけました(笑)。

―新作が間近ですが、その後はどんな展開を考えていますか
上野 「トレンディドラマ」という言葉は、せっかくそれで劇団名を覚えて貰ったので大切には思いつつも、自分はもともと広い意味での「物語」をやりたいと思っています。
もともと、知らない人たちに対するわかりやすい「キーワード」として使いはじめたものなので。
ぼくが「トレンディドラマ」大好き! ってわけでも、おしゃれな舞台をつくり
たいというわけでもないんです。あんまり舞台を見ない人にもキャッチーな感じで、印象にのこって、劇場に足をはこんでもらって、舞台を見て、裏切られてほしかったので、わざわざそれを惹句にしたんです。
だから「トレンディドラマ」という言葉が無くても充分に認めて貰えるようになりたい、とおもってます。

それと、いつになるかはわかりませんが、一度書くだけに専念する期間がほしいと思っています。作家として成長するためには、作家に専念したほうがいいんじゃないかなってかんがえてます。

―その割には劇団化してますけど…(笑)

上野 そうなんです(笑)
でも、昨年までのほとんど非人道的とも言える台本の遅さを知っているのに、劇団員が加入してくれた。(注:川村紗也大川翔子細野今日子の3名)
これだけでも僕にとってはちょっと有難すぎるというか驚きのことで、そして彼女たちがいてくれることで、今度は稽古前に台本が書けた。

劇団というよりはもう家族に近い関係なのですが、脚本家としても人間としても、劇団化によって物凄い恩恵を受けた。と、これは本当に感謝しています。
まだ劇団化第一弾すらやってない段階ですけど(笑)。
だから、その恩返しの意味でも、やはり作家としてもっともっと精進したい。

あとは、劇団というのは永続的なものではなくて、3年ぐらいで一区切りかな、とも考えているんです。
スター性のある女優がおおいので、その間に、どんどん売れてでてって旅立っていってほしいです。縛りませんから(笑)。
劇団にしておくと、外部の演出家をよんだりするのもできるかな、ってこともあります。
 


競泳水着主宰の上野さんである。
2枚目なのに、腰が低く、しかし粘り腰のある好青年である(演劇人が「好」青年でどうする、という意見もあろうが…)
 
今月の「週刊wonderland」の連載は「バカ演劇まつり」ということで、「劇団競泳水着」について次のように評した。


そして、最後はカトリお勧め劇団のベスト5に食い込む(なんだその何の権威も感じられないランキング)「劇団競泳水着」。
結成5年目にして今年「劇団化」した競泳。ユニットとして上手くいってたのに、わざわざ劇団にするって、このご時世にわけわかりません(笑)。
劇団名だけでなく、作品は「トレンディードラマシリーズ」(!)、劇団是に唯一の鉄則は「絶対に劇中で競泳水着を着ないこと」」と謳う姿勢といい、「バカ」にしかみえないでしょ。
ところが、ここは題名から想像される、単なる「恋愛ドラマ」をはるかに超越した、心の機微に富む心理劇を提出してくる。
前シリーズでは小分割された舞台空間を映画のカット割りのように、しかもシーンのつなぎに絶妙な演劇的工夫をこらし、淡泊なんだが、スタイリッシュで心に残る芝居を作り上げた。
単なる「オシャレ」だけではない青春模様を編んでくる上野脚本は精緻な世界を構成する。
結構カッコいいんだ、ビックリします。
「競泳」のバカさは、表層的なものではない。
目的のためには手段を選ばないというのは普通。
そこをつきぬけてしまって、表現したいこと(テーマや意味といったもの=目的)よりも表現方法や表現そのものに重心が移行し、
いってみれば、「手段のためには目的を選ばない」転倒をおこしてしまっているところにある。
バカは戦略であることを思いださせてくれるのだ。
局面を打開するための「戦術兵器」としては、ヘナチョコだけども、戦線を一挙に打開する「戦略兵器」としての破壊力は状況にダメージを与えるのに有効であるなぁと、競泳を見ていると感じるのである。
今回は「NOT BAD HOLIDAY」(5/19(火)~26(火)。)、チラシみて!
おしゃれで、かわいくって、美人(団員細野)が映ってる。小劇場テイスト一切なし! 
そこで引いちゃうゴアたちも多かろう。しかし二枚目面で腰は低いが意外と肝がすわっている主宰上野と同様舐めていると、ものすごくいいものを見逃します。
柿喰う客玉置、花組堀越という名優を迎え、魅力あふるる美女団員(大川大好き!)たちとガチ対決。これをまとめ上げるのはちょいたいへんそうだが、演出家としての上野の真価が問われそう。がんばれ 



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